以下では、弊社の受託運営図書館における、地域貢献につながる企画の事例を
いくつかピックアップしてご紹介します。
タブレットやスマートフォンなどの便利な情報機器が普及するなど、ICT(情報通信技術)が発展する中、活用できるかどうかによって得られる情報の格差が著しくなることが懸念されています(いわゆる、デジタルデバイドの問題)。弊社では、図書館を情報化社会のよりどころとして認識し、情報リテラシー支援のための企画を積極的に実施し、情報をより効果的に活用してもらい、地域の活性化にもつなげていきたいと考えています。
高齢者や児童向けの施設に出張して、絵本や紙芝居の読み語りや読み聞かせを行っている事例があります。図書館になかなか来られない人もいる中、より多くの人々に読書に親しむ機会を得ていただきたいと考えています。
なお、地域の昔話をあつかうなどしたうえで、参加者からききとりもすることによって、交流を促進するとともに、認知機能の改善が期待できる「回想法」を取り入れることもしながら、地域の皆さまにより役立つ企画を目指し取り組んでいます。前述した情報リテラシー支援の取り組みでは、商店街への出張も行っています。
地域の人々を講師に招くなど、積極的に連携した企画を実施した事例があります。自然観察講座において、地域の企業に双眼鏡を貸与してもらうなどして連携した例もあります。地域連携により、図書館での企画をより充実したものにできるとともに、地域コミュニティの活性化にも効果があると考えています。大学等の教育機関やボランティアとの連携も行っています。
地域の情報拠点である図書館として、地域に関わるものについては、他機関により発行された資料の収集はもちろん、図書館自ら記録することも必要と考え積極的に行っている事例があります。例えば、地域ゆかりの文人のマップを制作し、配布するなどもしています。
図書館の壁面や図書館広報誌などのスペースを積極的に地域の人々に貸し出すなどし、発表の場等として利用していただいている事例があります。図書館としても、サービスの充実化につながり大変有意義であると考えています。
地域にはさまざまな人々がいらっしゃいます。手話講座や多文化共生の理解につながる企画など、あらゆる人々に役立つ図書館にできるよう取り組んでいます。なお、弊社では、各図書館のサービスの充実化につながるのではないかと考え、司書さんが覚えておきたい手話講座を公開しており、ぜひ活用していただきたいと考えています。